電子書籍化サービスで手持ちの本から電子書籍を作成する
電子書籍化サービスで手持ちの本から電子書籍を作成する
電子書籍化サービスとは、個人の蔵書をデジタルデータ化し、電子書籍に変換するサービスです。IT化によって企業等の紙文書の電子化サービスを提供する事業者が登場してきましたが、電子書籍化サービスは、個人の所有している書籍を対象とした電子化サービスである点が異なります。
書籍の著者や発行者・出版社等には、著作権法によって著作権等の知的財産権が認められています。書籍を著作者に無断で電子書籍化して販売することや、ネット上で公開・配信すること、社内・グループ内で共有すること、さらには親しい友人・知人に渡すことも、著作権法に違反する行為となります。電子書籍化サービスを利用して作成した電子書籍は、あくまでも個人(あるいは家族)で読むべきものであることを理解してください。
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電子書籍化サービスを利用するときは、サービスサイトから申し込みを行い、注文する書籍を宅配便で業者に送ります。業者では、書籍のカバーを外して、裁断機で背の部分を切り落とし、本文ページをスキャナーにかけて画像データ化します。表紙やカラー写真などは、カラー画像としてデータ化することもできます。そして、それらのデータから一冊の電子書籍を作成します。
電子書籍のファイル形式は、通常、汎用性の高いPDF形式です。ただし、ブックリーダーによって画面表示の特性が異なるため、閲覧に使用するタブレット端末やスマートフォンの種類に応じて画面表示を最適化させるサービスがあります。また、OCR(文字認識)処理をして文字検索ができるようにするサービスもあります。
ちなみに、信頼できる業者では、原版の書籍は完全廃棄処分にすることが原則となっています。これは、裁断したページが再製本されて古書市場に出ることを防ぐためです。